大正11年、大阪市西区江戸掘1
大正期の建築を代表する赤煉瓦、ロマネスク様式。阪神大震災で液状化にみまわれ、約10センチ沈下、高さ26メートルの塔には亀裂が走り、会堂正面と後部の壁が傾き、解体しかないという声が出ていました。しかし、日本建築学会が十数年前に調査し、詳細な学術報告にまとめていたため、早い応急処置と修復工事が可能となりました。’95年10月には、修復が終わり、倒壊寸前だった塔は、震災時に避難所に使えるほど強度を強めかつての姿を取り戻しました。総工費は1億3千万円。以前から行われていた会堂修復募金ではまかないきれないため、パイプオルガンによるチャリティーコンサートが行われました。('95.02.05 木野)
参考文献:1995年11月18日、読売新聞、三木健二