ヴォーリズ記念病院

滋賀県近江八幡市

私が初めてこの病院を訪れたのは、桜の季節でした。病気の人には、日の光が大切であると考えたヴォーリズは、八幡山の南向き斜面に病院を建てたと聞いています。春の日差しと満開の桜がとてもほのぼのとした雰囲気を漂わす空間でした。それから約2年、今年の正月に再びこの病院を訪ねました。残念ながら、2年前にあった建物が一部、姿を消していました。病院という性格上、老朽化した建物を、いつまでもおいておく事が、出来ないのでしょう。古い建物は残念ですが病気の人には清潔な最新設備も必要なのでしょう。('97.1.21 木野)

記念病院、教会

(追記)
取り壊された建物は更生館(木造3階、昭和12年)、新生館(木造2階、昭和10年)、記念館(木造2階)でした。
現存する建物は、ツッカーハウス(木造3階)、礼拝堂、希望館(木造1階,大正7年)。
更生館は、結核患者のため、のこぎり状に窓を配置し採光を良くしたユニークな建築。


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