兵庫県西宮市 (昭和4年、1927年)
[現存を確認]
図書館(時計台)、文学館、神学館、講堂、外国人教授宅街、商学部校舎、経済学部校舎,、ハミル館(1917,神戸原田の森キャンパスより移築)
[立替] 総務館、宗教センター、門衛舎
[建て壊し] 予科校舎(中学部、1932)、中学部校舎(高等部)など。
(補足) 社会学部、理学部、同窓会館、第4別館、第5別館をのぞく建物は、ヴォーリズの建築を踏襲し、スパニッシュミッション形式にて建築しているため、統一された初期の雰囲気をキャンパス全体に残しています。
南欧風の建物、中央に広がる芝生、ひっそりたたずむ外国人教授宅街、生い茂る木々と鳥の声。
上ヶ原キャンパスと岡田山キャンパスは、「環境が人をつくる」といっていたヴォーリズが、グランド・デザインから設計しました。
上ヶ原は、六甲山脈の東端に位置し、甲山からなだらかな、東南向き斜面が続いています。そこで、ヴォーリズは、キャンパスの主軸を甲山の山頂にあわせ、時計台、中央芝生、正門を丘の傾斜に従って一直線上に配置しました。さらに、この主軸は、正門前の住宅街まで伸び、山と大学と街が一体となって、見事な景観を演出しています。
5月、6月は、上ヶ原が最も美しく輝く季節です。、爽やかな風が吹き、海と山に反射した光がキャンパス内ににあふれます。中央芝生では、ねそべったり、おしゃべりをしたり、フリスビーをする人々でにぎわいます。それは、学生だけでなく、背後のピクニックセンターに向かう幼稚園児であったり、子どもを乳母車に載せ散歩するご近所の主婦であったりします。このように芝生でのんびりくつろぎ、寝そべる人々が、あたかも牛の様に見えるため、上ヶ原キャンパスは、別名「上ヶ原牧場」と呼ばれています。
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